病院でかかる医療費は医療点数というものがつけられ、１０点で１円、という計算になります。その医療点数はどんな医療行為をしたか、ということで決まってきます。この医療行為は何点、これは何点、というように決まっています。ですので健康保険が適用される場合でしたら全国どこの病院でも料金は一律になります。これが国民皆保険制度の敷かれている日本のいいところですね。
個人でどこの病院にかかるかを特に制約なしに決める事ができて、全国共通ということが医療サービスで行われているのは世界規模で見ても貴重なことです。どこに行っても大体料金は一緒なので、通院する場合はなるべく自分が通いやすいところを選びましょう。また、私達が病院で支払っている保険適用内の医療費は、３割負担です。お年寄りや１５歳までの子どもは２割負担ですが、残りは国の税金でまかなわれています。少子高齢社会になり、医療サービスをより利用する機会が増えるであろうお年寄りの数が増えるので、国が負担する医療費というのは今後さらに増え続けるとされています。
しかし医療費を支払うことになったときに、３割でもこれじゃ全額はどれくらいになるんだろうと思ったことがある人もいると思います。高額だな、と思うかもしれませんが、それだけ医療を施すのはお金がかかるということです。医療業界は医師や看護師など医療従事者の努力によって支えられているので、こうした人達のためにもせめてお金はしっかり支払うようにしましょう。